インプラント治療は失った歯を補う効果的な方法ですが、患者の生活習慣が治療の成功に大きく影響します。特に喫煙は、インプラント治療において多くのリスクをもたらします。
多くの歯科医院では、喫煙者に対して禁煙を推奨しており、治療を断られることもあるでしょう。インプラントの長期的な安定性と成功を確保するためには、治療中および治療後の生活習慣の見直しが重要です。
喫煙によって、インプラントと骨の結合が弱くなる可能性があります。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を悪化させます。これにより、歯肉への酸素や栄養の供給が減少し、治癒が遅れるだけでなく、インプラントが骨としっかり結合しないリスクが高まります。
ニコチンは白血球の機能を低下させ、細菌が侵入した際の体の防御機能が弱まります。これにより、喫煙者は非喫煙者に比べて歯肉に炎症が発生しやすく、インプラント周囲に問題が起こる可能性が高まります。
喫煙者は、インプラント周囲炎を発症するリスクが高いです。インプラント周囲炎は、インプラントの周囲組織が炎症を起こし、進行すると骨が溶ける病気です。初期段階では症状が軽いため、気づかないまま進行することが多く、インプラントが安定せず、最悪の場合抜け落ちてしまうこともあります。
喫煙者の場合、インプラント治療の回復が遅れ、治療期間が長引くことがあります。インプラント手術には1回法と2回法の2つの方法がありますが、喫煙者は傷の治癒が遅いため、2回法が推奨されることが多いです。2回法では、初回の手術でインプラントを埋入し、歯茎をしっかり縫合します。
その後、インプラントが骨と十分に結合したことを確認してから2回目の手術を行います。通常、非喫煙者の場合4〜6か月で治療が完了しますが、喫煙者の場合、1年近くかかることも少なくありません。
インプラント治療を成功させるためには、禁煙が非常に重要です。喫煙者は治癒が遅れ、感染リスクやインプラント周囲炎のリスクが高まるため、治療が失敗する可能性が高まります。インプラントの成功率を高め、長期間安定して使用するためには、喫煙を控えることが推奨されます。
インプラントを長持ちさせるためには、日常の口腔ケアが重要です。次の点に気を付けましょう。
特に喫煙者は、非喫煙者に比べてインプラント周囲炎やその他の問題が発生しやすいため、定期的な検診を受け、早期に異常を発見し対応することが大切です。
喫煙はインプラント治療において多くのリスクをもたらします。治療の成功率を高め、長期的にインプラントを使用するためには、喫煙習慣の見直しが重要です。
また、適切な口腔ケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスも欠かせません。インプラント治療を検討している喫煙者の方は、ぜひ禁煙を考え、健康な歯を維持するための行動を取りましょう。
自費診療で高額な治療費のインプラント。一般的な虫歯治療とは違い、外科的な手術を伴うことから、専門的な知識や技術が必要な治療法と言います。ここでは、インプラントに関する学術や技術的な研鑽を積み重ねる日本口腔インプラント学会に所属する医師が在籍し、感染症などのリスクを減せるオペ室を完備する京都のクリニックをご紹介します。
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