インプラントのオーバーホールって?
ここではインプラントとオーバーホールについてご紹介します。
インプラントのオーバーホールとは?
インプラントの治療を行った場合、3~4ヶ月に1回程度の割合でメンテナンスをすることになります。メンテナンスでは口の状態をよく確認し、そのまま使い続けても問題ないかしっかり判断してくれるのですが、メンテナンスをしていれば100%衛生的な状態が続くとは限りません。
というのも、インプラントは通常の歯よりも細菌が繁殖しやすいため、少しブラッシングを怠ったりするだけで状態が悪化することもあるからです。こういった時にメンテナンスは非常に役立つのですが、数ヶ月に1回行うメンテナンスですべての雑菌が取り除けているとは限らないのです。
そこで役立つのがオーバーホールとなります。これが日本語に訳すと「分解掃除」となり、取り付けているインプラントを外し、細かく洗浄を行う作業のことです。
インプラントを取り付けた状態で行う清掃とは異なり、装置をすべて取り外した上で清掃してはめ直す作業なので、細かい雑菌や細菌なども徹底的に取り除くことができます。
インプラント自体は虫歯になることはありません。しかし、インプラントを埋め込んでいる土台部分や骨、歯茎などはインプラントの影響により少しもろい状態になっているのです。
オーバーホールは一度インプラントを取り除いて土台部分の確認もできるため、必ず行っておきましょう。
土台部分に大きなトラブルが発生していたとしてもインプラントを取り除いてみなければわからないケースもあります。仮にインプラントの土台部分などで細菌が繁殖していたとしても定期的にオーバーホールを行うことにより、状態が悪化する前に気づけるので対策が取りやすくなりますね。
定期的にオーバーホールを行うことになるのですが、一般的に1~2年に1度ほど行うことになるでしょう。このあたりはその人の状況やクリニックの考え方でも異なってくるので一概にはいえません。
ただ、最低でも5年に1度はオーバーホールをした方が良いと言われています。オーバーホールは通常のメンテナンスでは取り除けない汚れを取り除く作業でもあるため、「メンテナンスを受けているからオーバーホールは必要ない」と考えるのは間違いです。
定期的にメンテナンスを受けていたとしてもオーバーホールをしなかったことによりインプラントの状態が悪化してしまうこともあります。
オーバーホールで確認すべき点
オーバーホールの頻度についてはどのクリニックで施術を受けるかによって変わってきます。そのため、必ず事前に通うべきタイミングについて確認しておきましょう。
気を付けなければならないのは、メンテナンスに比べると行う頻度が少ないものだということです。そのため、うっかり忘れてしまうようなことがないようにしたいですね。
オーバーホールのタイミングについてはクリニックの方で教えてくれるはずですが、もしもインプラントを取り付けてから1年以上経過しているけれど1度もオーバーホールを受けていない…ということであればオーバーホールをしなくても大丈夫なのか確認しておいたほうが安心です。
オーバーホールをする場合の費用について
気になる費用についてですが、基本的にオーバーホールの費用は保険適用外となります。これはインプラント治療全般で保険が適用にならないケースがほとんどなので仕方がないといえるでしょう。
インプラントのメンテナンスとしてかかる費用に加えてオーバーホールの費用もかかるので、1年に1度オーバーホールを行い、他にメンテナンスも受けることを考えると年に2万円前後の継続費が必要になります。
自由診療扱いになることもあり具体的な費用については各クリニックによって異なるのでよく確認しておきましょう。
インプラントの寿命はどれくらい?
インプラントは一生ものだと思っている方もいるのですが、メーカーが保証する寿命というものは設定されているのをご存じでしょうか。
インプラント治療を受けた方の9割以上が、10年以上使い続けられているという調査報告があります。
しかし、それよりも長期間インプラントを保持し続けられている方も中にはいます。
その方々達は、これからご紹介するような、インプラントの寿命を延ばす努力をしているのです。
口内管理で歯周病予防
歯がなくなってしまう理由のひとつに、歯周病が挙げられます。
歯周病は歯の根っこの部分までを浸透し悪くしてしまうので、これを予防・治療することは非常に大切です。
健康は口内からとも言われているくらいなので、口の中を管理することは体と同様に重要なのです。
歯周病は心臓病、生活習慣病(高血圧や糖尿病など)にもつながるというレポートも出ていますし、妊婦の方の場合であれば、胎児にも影響がでると言われているので、歯周病は必ず治療するべき病気です。
歯周病にならないための口内管理ですが、毎日やらなくてはならないのは以下の事です。
- 歯ブラシ
- デンタルフロスで歯垢を隅々まで取り除く
- マウスウォッシュ
最新の情報では、口内管理のできるデンタル予防サプリメントも多く登場してきました。
クリニックによってはこのようなサプリメントを処方してくれるところもあるので、利用してみるのもいいでしょう。
定期クリーニングで予防
上記のように自分で毎日できる予防はありますが、やはり最も効果的なのは、歯科医によって行われる歯の定期クリーニングです。
平均的な定期クリーニングへ通う回数は、3カ月に1度と言われています。
その理由としては、クリニックでの定期クリーニングを行った後は、歯周病菌が激減するからです。
しかし、虫歯菌や、歯周病菌が全く絶滅するということではありません。
2、3カ月ぐらいすると、またこの菌が増えていってしまうのです。
そのため、この菌が増えてくるサイクルで、3か月に一度がよい頻度であると言われています。
信頼できるメーカーを選定する
インプラントを入れる時に、おそらくほとんどの方が歯医者さんの評判や腕の良さをみて選ぶと思います。もちろんそれは、第一条件として重要なのですが、インプラントのメーカーというものも知って置くこともまた大切です。
何百社というメーカーがインプラントを作っているのですが、その中でも歯科医から評判のよいメーカーをご紹介いたします。
海外のインプラントメーカーのおすすめ
1.ITI(Strauman・ストラウマン)
インプラント取り扱いシェアの第1位で、スイスのメーカーです。
このインプラントは、骨に接着しやすいという利点があります。
2.ブローネマルク(Nobel Biocare・ノーベル バイオケア)
インプラント取り扱いシェアの第2位で、スウェーデンのメーカーです。
ブルーネマルクは、インプラントとして一番使われている基本的なスタイルです。
3.アストラ (デントプライ)
この会社もスエーデンのメーカーです。
アストラのインプラントはネジの締まりがとてもよいという利点があります。
4.カルシテック(ジーマ・デンタル)
ジーマ・デンタルはアメリカのメーカーです。
カルシテックインプラントは、骨との接合がとてもよく、治療にかかる時間が大幅に短縮されるという利点があります。
国内のインプラントメーカーのおすすめ
1.プラトンインプラント(株式会社 プラントンジャパン)
2.POIEX インプラント(京セラメディカル株式会社)
やはり日本の歯科医からは国産のインプランントの人気は高く、特に、京セラメディカル社は、日本におけるインプラントのシェア率が1位となっています。
京都で口コミのよい、インプラント治療のできるクリニック
・京都CTインプラントセンター
歯茎を切り開くような手術法ではなく、小さな穴をあけてインプラントを埋め込むフラップレスインプラントという手術法を採用しています。
体への負担やリスクも抑えられ、手術後の痛みや腫れ、出血も少ないので術後の回復が早いのが特徴です。
そのため、口コミ評価も高くなっています。
・MTI京都インプラントセンター
治療実績が3000人以上と圧倒的に多く、信頼のおけるクリニックとなっています。
多数の症例があるのでどのような方にも対応できるのが利用者が多い理由のひとつです。
また全ての治療を院長がおこなっており、サポートをしているのも日本口腔インプラント学会認定衛生士なので、安心して任せらると評判です。
・吉川デンタルクリニック
患者さんの立場になって治療する院長のスタイルが人気です。
また、ここでインプラント治療を受けると10年間の無料保証がついてくるので、多くの利用者を集めています。
他のクリニックによる治療トラブルのリカバリー実績もあります。
・いのうえまさとし歯科医院
このクリニックの院長は全国で医師に向けた多数のセミナー活動や、京都大学にてインプラント治療研究に携わっています。
そのため、最先端の知識と高い技術力が受けられると評判なのです。
また、インプラント治療相談の相談受付も積極的に行っており、直接クリニックで対応しているほかに、電話でも受け付けているのが特徴です。
・四条室町歯科インプラントセンター
インプラントメーカーの取り扱い種類が豊富で、それぞれに合ったものを提案してくれることで人気があります。
また、患者さんが気軽に治療できるようにと良心的な価格設定もあるのが特徴的です。
・京都駅前デンタルクリニック
総合歯科医療を行っているので、カウンセリングや治療法についても細かく丁寧にしてくれるので評判が高いです。
口の中を全体的にみて、必要な治療や対策などもすべて診てくれるので、ここに通うだけで一気にトラブルを解決させることができます。