インプラント治療は、歯を失った方にとって再び食事を楽しむための優れた選択肢ですが、「治療直後は問題なかったのに、徐々に噛み合わせが悪くなってきた」と感じる方もいるようです。インプラント治療後に噛み合わせが悪くなる原因やリスク、そして良好な噛み合わせを維持するための対策について解説します。
インプラント治療後、時間の経過とともに噛み合わせが悪くなることがあります。主な原因は以下の通りです。
日常の何気ない癖が、インプラントの噛み合わせに影響を与えることがあります。例えば、以下のような癖です:
もともと噛み合わせが悪い状態でインプラント治療を受けた場合、治療後にその影響が残ることがあります。歯並びが乱れたままインプラントを埋め込むと、噛み合わせに違和感が生じることが多いです。
噛み合わせの不具合を放置すると、様々なリスクが伴います。以下に代表的なリスクを紹介します。
噛み合わせが悪いと歯磨きがしにくく、磨き残しが増えるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。せっかく高額な費用と時間をかけてインプラント治療を行っても、歯周病によってインプラントを失ってしまうとその効果が失われてしまいます。
片方の顎に負担がかかりすぎることで、顎関節症のリスクが高まります。顎関節症になると、顎が痛んだり、口を開けにくくなったり、顎を動かす際に音がすることがあります。これにより、食事や会話が困難になることもあります。
噛み合わせが悪いと一部の歯に過度な負担がかかり、歯がすり減ったり、歯を支える骨が減少したりします。これにより、歯やインプラントの寿命が短くなる可能性があります。
噛み合わせが偏ることで顔の筋肉に不均等な負荷がかかり、顔のゆがみが生じることがあります。これにより、顔の左右対称性が崩れたり、片側のほうれい線が深くなるなど、外見にも影響を与えることがあります。さらに、噛み合わせの不良が全身の筋肉のバランスを崩し、頭痛や肩こり、胃腸の不調を引き起こすこともあります。
インプラント治療後、健康的な食生活を維持するためには、噛み合わせを良好に保つことが重要です。以下の対策を取り入れましょう。
「どこかが強く当たっている」「上下の歯がずれているように感じる」といった違和感がある場合は、速やかに歯科医院に相談しましょう。医師が噛み合わせの状態をチェックし、必要であれば調整してくれます。
頬杖や食いしばり、舌で歯を押すなどの癖は、噛み合わせに悪影響を与えるため、できる限り改善するよう努めましょう。意識的に癖を直すことが、インプラントの寿命を延ばす一助となります。
セルフチェックだけでは噛み合わせの問題を完全に把握することは難しいため、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。定期検診ではインプラントの状態や口腔内全体をチェックしてもらい、問題があれば早期に対処することが可能です。
インプラント治療後に噛み合わせが悪くなる原因は、日常生活の癖やもともとの噛み合わせの問題など様々です。放置すると顎関節症や虫歯、顔のゆがみなど様々なリスクを引き起こします。良好な噛み合わせを保つために、違和感を感じたらすぐに歯科医院を受診し、定期的な検診を欠かさないようにしましょう。健康で楽しい食生活を続けるために、適切なケアを心がけましょう。
自費診療で高額な治療費のインプラント。一般的な虫歯治療とは違い、外科的な手術を伴うことから、専門的な知識や技術が必要な治療法と言います。ここでは、インプラントに関する学術や技術的な研鑽を積み重ねる日本口腔インプラント学会に所属する医師が在籍し、感染症などのリスクを減せるオペ室を完備する京都のクリニックをご紹介します。
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