34歳のヨスタ・ラーソンという男性が世界で最初にブローネマルクシステムのインプラント治療を受けてから30年以上たちました。今では、インプラント(人工歯根)で、物を食べたりするのは当たり前になってきています。
見た目が美しく、噛み心地も天然の歯と変わらないインプラントは、第2の永久歯ともいえるでしょう。
治療法が確立していなかった10年あまり前には、せっかく治療してもらったインプラントがとれてしまったり、あごの骨にダメージを与えてしまった例などもありました。
しかし、最近では、インプラントの技術が確立され、そのような問題はほとんど起きなくなっています。
それでも、やはり骨と金属を結合させるという方法に色々不安を感じている人は多いと思います。そこで、誰もが疑問に思っていること、不安に思っていることの答えをまとめてみました。
まずは、インプラントの安全性について、次にインプラントをしてもらう医院をどうやって選んだらいいのかについて、3番目にインプラント装着後のメンテナンス方法について、まとめてみました。
みなさんの不安や疑問点を取り除くお手伝いができれば嬉しいです。
一昔前までは、インプラントが取れてしまったり、あごの骨にダメージを与えてしまうなどのトラブルもあったようですが、今では、95%程度の症例が、チタンと骨が結合しており、トラブルが生じる可能性は減ってきているようです。また、インプラントは物を噛めるようになるだけでなく、あごの骨の退化を防ぐこともできるのです。なぜなら、インプラントの場合、人工の歯根を通じ、直接骨に刺激が伝わるからです。
インプラント治療で気になるのは、クリニックの選び方だと思います。インプラントで危険性があると言われているのは「感染症」なので、クリニック全体が衛生的であることが大事です。個室があったり、手術専用の部屋があると、それだけ衛生面を徹底しているということになるので、一つの目安にしてみましょう。
また、医師の経験や技術力なども求められます。医師の技術が高かったり、最新の機器を導入しているなど、万全の態勢を整えているクリニックを選びましょう。
もちろん、治療後のケアも信頼関係やコミュニケーションを取るうえで大事なことです。最初のカウンセリングの時に、親身になって聞いてくれないようなクリニックはやめておいた方が良いでしょう。
インプラントは、通常の歯に比べると細菌が繁殖しやすいので、定期的に検診やメンテナンスを受ける必要があります。インプラントをしている約90%前後の人が、約10~15年という長期に渡って維持できていると言われているので、メンテナンスさえしっかりしておけば、いつまでも楽しく食事ができることになります。
雑菌が繁殖すると、歯周病の原因にもなってしまうので、衛生面のメンテナンスもしっかりしておきましょう。また、かみ合わせに違和感を覚えた場合も要注意です!
年齢と共に骨格や歯並び変化していきますが、インプラントは形状を変えないので、噛み合わせがおかしいと感じた時はすぐに受診するようにしましょう。
インプラントには、大きく分けてピースタイプと2ピースタイプの2種類があります。また、異なるメーカーがそれぞれを数種類ずつ製造・販売しているため、日本だけでも30種類以上のインプラントが使用されていると言われています。
1ピースタイプのメリット
1ピースタイプのデメリット
2ピースタイプのメリット
2ピースタイプデメリット
1ピースタイプ、2ピースタイプにはこのようなメリット・デメリットがあります。
インプラントは、平均約3~10ヶ月かかると言われています。短い人と長い人の差が大きいですが、これは、治癒能力が大きく関係していると言われています。
例えば、インプラントを入れようと思っても歯周病などになっていれば、まずはそちらから治療していかなければなりませんし、レントゲンやCTスキャン、通院回数など、個人差がとても大きいのです。
短期間で治療ができるインプラント治療もありますが、行内の状況や治癒能力には個人差があるので、必ずしも短期間で治療が終わるわけではありません。無理に短期間で治療を完了させるようなクリニックは、失敗してしまう可能性もあるので注意しましょう。
インプラントのオーバーホールとは、日本語で「分解掃除」ということ。つまり、今取り付けているインプラントを一旦はずして洗浄するということです。
インプラント自体は虫歯になることはありませんが、埋めこんでいる土台部分や、歯茎などは少なからずインプラントの影響を受けています。
ですから、オーバーホールを行ってその点を細かくチェックするのです。
定期的にオーバーホールすることで、歯周病の予防などにもなりますが、コストがかかってしまうというデメリットもあります。大体1年に1度オーバーホールを行うとして1回に2万円前後かかると言われています。
しかし、インプラントを長く使っていくためには大事なことなので、コストはかかりますが、1年に1回のオーバーホールは忘れないようにしましょう。
詳しくは、「インプラントのオーバーホールって?」をご覧ください。
インプラントは誰でも受けられるわけではありません。
体に負担がかかってしまうので、70歳を超える方はインプラントを受けられない可能性が高くなります。また、閉経後の女性に多いと言われている骨粗鬆症という骨がもろくなる病気の人も、全身の骨がもろくなってしまい施術に耐えられないので受けられません。
その他にも、未成年者や腎臓に病気がある方やがん治療を行っている方、血液疾患がある方、麻酔や薬剤アレルギーの方、歯ぎしりのクセがある方なども、治療ができない可能性が高くなります。
インプラントを受けられない人について、「インプラントは誰でも受けられる?」に詳しく紹介しています。
インプラントには、医療用の純チタンが使用されています。医療用の金属ですが、金属アレルギーが起こる可能性はゼロではありません。 インプラントを受けたいと考えている人で金属アレルギーの人は、事前に医師に相談するようにしましょう。 詳しくは「インプラントで金属アレルギーは起きない?」にまとめています。
インプラントとブリッジは大きく違います。
インプラントがオススメな人
ブリッジがオススメな人
詳しくは、「インプラントとブリッジの違いとは?それぞれの特徴について」をご覧ください。
インプラントとは、歯を失ってしまった部分にインプラント体を埋め込む方法です。人工の歯を装着するので、隣の歯を傷めてしまう心配がありません。 差し歯とは、歯の根っこの部分にプラスチックや金属の土台を入れて被せモノをする治療のことです。 インプラントは「埋め込み型」、差し歯は「かぶせる型」となります。
インプラント治療で痛みを感じるのは、治療前に行う局所麻酔のチクッとする痛みと、手術後の痛みです。 局所麻酔をしているので手術中にいたみを感じることはありませんが、手術後に麻酔がきれると痛みを感じる場合があります。 しかし、痛み止めが処方されるので痛みに対してそれほど心配する必要はないでしょう。 詳しくは、「インプラント治療ってどれくらい痛いの?」をご覧ください。
どこのクリニックでも言えることですが、値段だけで決めるのではなく、様々な口コミや、評判、カウンセリング、対応の良さ、診療方法など、トータル的な面を見て決めるようにしましょう。
インプラントは、歯が抜けたり折れた場合に行う治療法なので、失った歯が戻ってくると言うのが一番大きなメリットでしょう。また、インプラントは白いので、黄色い歯で悩んでいた人にとっても嬉しいことですね。 インプラントで解決できる悩みは他にもあります。
対応幅が広いフラップレス治療ですが、加齢による顎の骨の薄さや疾患などで対応できない場合があります。
ただし、フラップレスと+αで組み合わせてできる施術で対応が可能になることも。
そこで組み合わせられる施術法が多い医院を3院厳選しました。
対応 |
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通常/骨薄/疾患 |
対応 |
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通常/骨薄 |
(※)2021年11月18日時点、「インプラント 京都」で検索した時に、検索上位から数えて223院を調査。 フラップレス治療の症例があり、各症例に「治療内容」「メリット・デメリット」「治療期間」+「治療した医師のコメント」を掲載していた医院を、「信頼性の高い」インプラント医院として当サイトでは評価基準としました。